
メイン作品
AFTERGLOW - 残光の庭
📍 下北沢駅前広場
(下北沢大学 in ムーンアートナイト下北沢/主催:しもきた商店街振興組合)
本作は、リン光という現象を通して、日本的な美意識と宇宙的な時間感覚が重なり合う、残光の空間です。
地球から見える月の光は約1.3秒前の姿であり、私たちは少し過去を見ています。古くから日本人は月を眺め、その光に過ぎ去った時間や見えない存在への思いを重ねてきました。『竹取物語』に描かれる月もまた、異界と現世を結ぶ象徴です。
使用する蓄光素材は、一度受けた光のエネルギーを蓄え、暗闇の中でリン光としてゆっくりと放出します。
月の光もリン光も、自ら光を生み出すのではなく、他者から受けた光の影響を、時を越えて伝えているのです。
ある時、僧侶から「人の死は2度ある」と聞きました。一度は肉体が滅びるとき、もう一度は記憶する人がいなくなるとき。光を失った後もなお残り続けるリン光は、その二度目の生を思わせます。
これが、宇宙の光がすべて消えたその先に、最後まで残る光なのかもしれません。


